風邪ひいた!漢方薬、どれにする?〜桂枝湯・葛根湯・麻黄湯の違い〜
こんにちは、漢方まりもです!
朝晩、ずいぶん冷えるようになってきましたね。
とはいえ、昼間は暑かったりするんですよね。
一日の中でも寒暖差が大きくなっているので、この時期になると、風邪をひく方も増えてきます。
さて、みなさん。
風邪をひいたら、とりあえず葛根湯!
そんなイメージ、ありませんか?
葛根湯はとても有名な漢方薬なので、家に常備している方も多いかもしれませんね。
風邪の引き始めに飲むものなので、おかしいなと思ったらすぐ飲めるようにしておくのは大切です!
でも、ちょっと待ってください。
風邪だからといって、誰でも葛根湯が合うとは限らないんです。
それに、たとえ葛根湯が合っているタイプだったとしても、風邪をひいたばかりなのか、数日経っているのかによっても、身体の状態は変わっていることがあります。
同じ風邪でも、身体の状態は人それぞれ
風邪をひいたとき、みんなが同じ症状になるわけではありませんよね。
ゾクゾク寒気がする人もいれば、じんわり汗をかいている人、首や肩がガチガチになる人、身体の節々が痛む人もいます。
また、さきほども言いましたが、風邪のひきはじめと、数日経ってからでは、症状や身体の反応が変わることもあります。
漢方では、こうした身体の反応や体力、病気の経過などを見ながら、今どんな状態なのかを考えて、その時の、その人に合う漢方薬を選ぶんです。
なので、人によってはもちろん、状態によっても、使う漢方薬が違ってくるんですよ。
そこで、今回は、風邪のひきはじめに使われる代表的な3つの漢方薬をご紹介しますね!
桂枝湯(けいしとう)
桂枝湯は、比較的体力が弱い人や、虚証と呼ばれる状態で使われる代表的な漢方薬です。
例えば、ゾクゾクと寒気がするけれど、自然にじんわり汗が出ているような状態。
こうした発汗の様子も、身体の状態を判断する大切な手がかりになるんです。
基本的には体力があまり無いタイプの方なので、食欲も普段より失っていたり、発熱したとしても微熱の事が多く、風邪をこじらせてしまいがちな人に多いです。
ですが、体力が弱い人だけに使う!というわけではないんですよ。
普段は元気な人でも、そのときの身体の状態によっては、葛根湯よりも桂枝湯が合うこともあるんです。
葛根湯(かっこんとう)
風邪の漢方薬といえば、やっぱり葛根湯が有名ですよね。
多くの方がこのタイプに当てはまるので、「風邪には葛根湯!」となるのもうなずけます。
葛根湯は、比較的体力があり、寒気がして、自然な汗が出ていないような状態で使われます。
特徴的なのは、首筋から肩、背中にかけてのこわばり。
風邪ひいてるとはいえ、食欲は普通にある方も多く、なんだか首や肩がガチガチになる・・・そんな状態が目安の一つになります。
一番多いタイプの葛根湯ですが、普段はこれを飲めばすぐに治るのに、今回は治らないな~?って経験した方、いませんか?
葛根湯は、風邪なら「だれでも、いつでもOK!」というわけではなく、今のの状態に合っているかどうかが大切なんですね。
麻黄湯(まおうとう)
麻黄湯は、比較的体力が充実していて、強い寒気や発熱、身体の節々の痛みなどがみられるときに使われる漢方薬です。
こちらも、自然な汗が出ていないことが特徴の一つ。
葛根湯と似ている部分もありますが、麻黄湯では、それよりもっと強い悪寒や全身の痛みなどが目立つことがあります。
さらに桂枝湯タイプとも違って、微熱ではなく、高熱を出すパターンも少なくありません。
だからって、高熱があるから麻黄湯!というわけではないですよ?
基本的には、実証とよばれますが、比較的、体力のある方に使う漢方薬です。
風邪のような急性症状にも漢方薬
ところで、漢方薬って、長く飲み続けて少しずつ体質を改善していくもの、というイメージはありませんか?
もちろん、慢性的な不調に対して、じっくり取り組むこともあります。
でも、漢方薬はそれだけではなく、「風邪には葛根湯!」というくらい、急性症状にも効くことは世間でも知られているところ。
他にも、足のツリに「芍薬甘草湯」とか、飲んだらすぐ効くってパターンもあるのは知られているはずなのに、なぜか、漢方薬は長く飲まないといけないって思われがち。
なんでなんでしょうね?
あと、副作用がない、とかね。
いや、普通に副作用、ありますからね?
(間違って飲んだらですけど)
話がそれていきますので、風邪に戻します(笑)
言いたいのは、漢方薬は、風邪のような急性症状にも使われるんですよ!ってこと。
身体の状態に合った漢方薬を適切なタイミングで使うことで、比較的早く効果を感じられる場合って多々あるんです。
ただし、根本的には「漢方薬を飲めばいいや」ではなく、無理をせず、身体を休めることも大切です。現代人は、忙しくて体調悪くてもなかなか休めませんけどね・・・(辛い)
大切なのは「今」の身体の状態
今回は、桂枝湯・葛根湯・麻黄湯という風邪の引き始めに有効な3つの漢方薬をご紹介しました。
もちろん、風邪に使う漢方薬は、この3つだけではありませんからね。
他にもたくさんありますので、どれも当てはまらないと思ったあなた、大丈夫です、いろいろありますから。
また、今回ご紹介した特徴に当てはまるからといって、その漢方薬が必ず合うとも限りません。
(そこが、見極める、という難しいところ・・・)
じゃあ、なんで3つの漢方薬を紹介したの?って思われるかもですが、今回の3つの漢方薬の特徴も、自分で選ぶためのチェックリストというより、「今、身体がどんな状態にあるのかで選ぶ」と知ってもらえたらな~と思ってご紹介しました。
その人の身体の状態や病気の経過も含めて考えないといけないし、持病や服用中のお薬によっては、使用に注意が必要な漢方薬もあります。
自己判断ではなく、必ず専門家に相談してくださいね。
これからますます本格的に、風邪が猛威をふるう季節!
皆さんも、手洗い、うがい、食生活、生活習慣・・・などなど、できる範囲で気をつけてくださいね~!



