梅雨時期に増える口内炎などのトラブル、問題は口の中だけ?
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 6月12日
- 読了時間: 5分
こんにちは、漢方まりもです。
梅雨に入る前からもありましたけど、最近特に、こんなお悩みの方が増えています。
口内炎が痛い
舌がヒリヒリする
舌が白っぽい
口が渇く
ネバついて口臭がする
症状はバラバラなんですが、共通していることは口の中のトラブル。
最近、どうですか?と生活面などを聞くと、疲れとストレス、それから「ゆっくり食べる時間がない」という声がすごく多いんですよね。
忙しいからなるべく早く済まそうとして、慌てて食べるから、口の中を噛みやすいとおっしゃる方もおられました。
前のブログにも書きましたが、梅雨は、脾胃(ひ・い)に負担が出やすい季節なんです。
そして、口はその脾胃(ひ・い)という消化・吸収を司る臓と深くつながっています。
梅雨の湿気は、脾胃(ひ・い)を疲れさせ、胃腸全体の回復力を下げてしまう・・・
さらに暑くなり始めたため、冷たいものが増えたり、春からのストレスがじわじわ蓄積してこの時期に出てきたり・・・
口のトラブルは、体が発しているサインのひとつだと考えられます。
口の中だけの問題ではない
西洋医学では「口内炎ができた→患部を治す」というアプローチが基本ですよね。
患部に薬を塗ったり、パッチを貼ったり。
ちょっと内部にアプローチってことで、ビタミン剤を摂取したり。
それはそれで大切なことです。
でも東洋医学では、症状そのものに焦点を当てて治そうとするより「なぜそれが出たか」を全体から読もうとします。
(これは、他の色んな症状でも同じで、すべてその考え方で改善させていきます)
今日の話題は口の中のトラブルでしたね。
たとえば舌。
舌のどこに違和感があるか、どんな色かで、関係している臓腑が変わってきます。
ざっくりイメージですが、舌の先・縁・中央・根本それぞれが、心・肝脾・胃・腎と対応しています。舌の先が赤くヒリヒリするなら「心(しん)」のサイン、舌の縁に歯形がついてむくんでいるなら「脾」の疲れ、舌が白っぽい苔で覆われているなら「湿」がたまっているサイン・・・というように、場所や色や状態などでも手がかりがあります。
色が赤いのか白っぽいのか、苔があるのかないのか、それだけでも体の状態がけっこう見えてくるので、そこから問診などで確定させていきます。
漢方薬の選び方も同じで、病院のように「口内炎にはこれ!」という一対一の答えがないんです。
たとえ同じ口内炎であっても、胃腸が丈夫で熱がこもりやすい人と、疲れやすくて慢性的にじわじわ出る人とでは、違う処方になります。
体質・生活背景・今の状態を総合的に見て、はじめて「あなたに合う漢方薬」が決まるので、ビタミン剤を飲めばいい、というシンプルな話ではないんですよね。
根本的な部分から考えようとするため、手っ取り早く治したい人にはもどかしいかもしれませんね。
でも、根本的なことを見直すのって、今後の自分の健康面においてすごく大事なことだと思いませんか?
あなたは思い当たる項目ないですか?
ここまで読んでくださって、口の中だけのトラブルとして捉えず、
「もしかしたら体の内部で不調があって、それが出てきているんじゃないか?」
って思ってくれたあなた。
ちょっと、このチェック項目を見てください。
最近疲れが抜けない
ストレスが続いている
食事の時間がいつも短い
気づくと急いで食べている
冷たいものが増えた
胃もたれしやすい
便秘と下痢を繰り返している
寝不足気味
どうですか?
割と当てはまっていることが多い!と感じたなら、あなたの口の中のトラブルの原因は脾胃(ひ・い)、つまり胃腸からの悲鳴かもしれません。
梅雨時期はただでさえ、胃腸に負担がかかりやすいため、口内炎などという症状でお知らせしてくれているのかもです。
梅雨時期に負担がかかりやすいのは仕方ないとして、そもそも普段からどうしてそんなに胃腸に負担がかかってしまっているのでしょう?
生活面や食事の事でお話を聞いていると、
「早く食べたいわけじゃないけど、昼休みが短くて・・・」とか、
自分は早食いじゃありません、って答える方でも、
「食事の後片付けもあるし、疲れているから早く済ませたいんです」
というような理由から、かき込む癖がついてしまっていること自体、気づいていない方もいらっしゃいます。
きちんとよく噛まずに飲み込まれた食べ物は、消化するのに胃腸にかなりの負担を与えてしまいます・・・
「食べられない」は、サインかもしれない
「口内炎が痛くて、食欲はあるのに食べるのがつらい」
そんな状態でも、無理して食べようとしていませんか?
「いや、だって食事しないといけないでしょ?」
そうですよね、食事は大事です。
でも、私は、もしかしたらそれ、「今は食べなくていいよ」という体からのサインじゃないでしょうか?とお伝えすることがあります。
胃腸が疲れ切っているとき、体は口を使って「ちょっと(今は)休ませて」と伝えてくることがあると考えています。
忙しさや疲れが続いていたこと、体がちゃんと気づき、わざわざエネルギーを使って口内炎を作っているのは、食べさせないようにしてるのかも。
今は飽食の時代で、食べ物はすぐ手に入るし手軽に食べれますが、自然界においては食べ過ぎで口内炎が出来る動物なんていませんよね。
そう考えると、食べられないのは困ったことじゃなくて、体が自分を守ろうとしているのかもしれないんです。
体からのメッセージを読み解く力を。
症状をとにかく消そうとするのも大切。
でもその前に一度、「なんで今、これが出たんだろう」って立ち止まってみてほしいんです。
口内炎などの症状を悪者にするんじゃなくて、体からのメッセージとして受け取ってみる。
そして気づいたことに対処してみる。
そういう視点が、東洋医学の面白いところじゃないかなって思います。
口内炎も、舌の違和感も、口の不調も・・・
それ自体が問題というより、食事・睡眠・ストレス・忙しさが積み重なった結果として出てきていることが多いんです。
自分では原因がよくわからないとき、ずっと繰り返す症状に悩んでいたり、全体的に整えていきたいと思われたときは、ぜひご相談ください。
一緒に整理していきましょう。
「あなたは最近、ゆっくり食事ができていますか?」



