梅雨になると「なんか胃がスッキリしない」のはなぜ?東洋医学的理由と対策
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 5月29日
- 読了時間: 5分
こんにちは!漢方まりもです。
最近、お客様から、
「食べようと思えば食べられるんだけど、なんか食欲がわかなくて…」
「胃もたれとか吐き気とかじゃないんですけど、なんかスッキリしないんです」
このような症状をお聞きすることが増えてきました。
うん、わかります、その感じ。
なぜなら梅雨の時期になると、たまに私自身も感じるから。
漢方薬飲んでるのに??って声が聞こえてきそうですが、体の状態や、気候・環境によって、やっぱり影響は出てしまいます。
でも、原因や対処がわかっているので、漢方薬ですぐ対応できるし、不調にずっと悩まされることはないです。
今日はその梅雨時期に多くなる「なんかスッキリしない胃」について、東洋医学的な目線でざっくり話していきますね。
梅雨の胃不調、原因は「湿邪(しつじゃ)」の問題
日本には四季があり、移ろう季節はとても美しいものですが、この四季の変化が原因で体調を崩すことはよくあります。
暑い、寒い、湿度が高い、乾燥する・・・などなど、外的な影響ってどうしても避けられませんよね。
東洋医学では、こうした外的な気候の影響が過度になってしまうと、六邪(ろくじゃ)といって、病気の原因になると考えられています。
その六邪の中の一つで、梅雨の湿気の多いジメジメした気候を 「湿邪(しつじゃ)」 と呼びます。
湿邪はジメジメと冷たく、重く、そして濁って粘るという性質を持っています。
この湿邪が体の中に入り込んでしまうと、一番ダメージを受けやすいのが脾胃(ひい)なんです。
西洋医学でいう脾臓とはちょっと違って、東洋医学では 消化・吸収を主る(つかさどる)臓腑 として考えています。
この脾胃は、食べたものを気(エネルギー)に変えて、全身に届ける大事な働きをしているんですよね。
この脾胃が湿邪にやられると、うまく機能しなくなり、
・なんとなく食欲がない
・体がダル重い
・ヒザなどの関節が痛む
・下痢や軟便
・頭重やめまい
・むくみやすい
こういう症状が出てきます。
まさに梅雨あるある、なんです。
脾胃を助ける主な生薬3つ
東洋医学では、こういうときに脾胃を助ける生薬の入った漢方薬を使います。
よく使う組み合わせの軸になるのが、この3つ。
◇人参(にんじん)
漢方でいう人参はスーパーで売ってるにんじんとは別物で、オタネニンジンのことです。
脾の気を補って、消化力そのものを底上げする生薬。
「元気をつける」イメージが近いですね。
◇白朮(びゃくじゅつ)
湿を乾かして、脾胃をしっかり動かすのを助ける生薬です。
利水作用で、余分な水分の調整をしてくれます。
梅雨のジメジメを体の中から追い出すイメージ。
◇茯苓(ぶくりょう)
余分な湿を体内から出す働きがある生薬。
体内に溜まった余分な水を、尿として排出するのを手伝ってくれます。
この3つが「湿邪にやられている脾胃をサポート」してくれるので、
梅雨の胃不調に対応するとき、何の漢方薬を使うか?の考え方の柱になることが多いです。
今日からできる!梅雨の食養生3つ
胃の調子が悪いな~と思ったら薬に頼る前に、まず日常生活でできることをやってみるのも良いと思います。
湿邪にやられやすいタイプの方が、脾胃に負担をかけない食養生、3つ紹介しますね。
① 冷たいもの・甘いもの・脂っこいものを控えめに
脾胃って、実は冷えがすごく苦手。
アイスや冷たい飲み物をガンガン摂ると、冷えにより脾の働きがさらに落ちてしまいます。
さらに糖分や塩分は水を引き込むため、甘いものや脂っこいものも控えた方が早く回復します。
梅雨〜夏にかけては取りたくなってしまいますが、ここが意外と盲点になりやすいので、ちょっとだけでも意識してみてくださいね。
② 食事は腹八分で
脾胃がダメージを受けて疲れているときに食べすぎると、さらに負担がかかってしまいます。
「食べようと思えば食べられる」くらいのときは、無理やり食べようとせず、むしろ少なめにしておくのが正解。
消化に使うエネルギーを、回復にまわしてあげましょう。
③ 適度に汗をかく
梅雨の不調って余分な「湿」が体に停滞して悪さをしています。
なので、体から余分な水を汗として排出させちゃいましょう。
半身浴、ぬるま湯、軽い散歩、ストレッチなどの軽い運動で、軽く汗をかいて水の巡りを良くしてあげてください。
「激しく汗をかく運動」より、「気持ち良い汗をかく軽めの運動」の方が、湿邪に悩まされている方にとっては◎!
停滞している水を動かすイメージです♪
「軽い不調」を放っておかない養生を
ジメジメした湿邪が入り込んでしまった時、一番ダメージをうけるのが脾胃だとお伝えしましたね。
症状として軽めのうちは、
「なんとなく食欲が落ちてるかも?」
「食事の後、なんかスッキリしない」
くらいの軽い違和感から始まるかもしれません。
でもそうなると、
「ちょっと食欲ないくらい、たいしたことないか」
って思いがちですよね。
わかります・・・
なんなら、年齢かな?とか、食欲落ちたくらいがちょうどいいかも、なんてね。
でも、こういう「まだ病気じゃないけどなんかおかしい」段階こそ、体のサインとして大事に捉えるんです。
大きな不調になってしまう前に、体が「ちょっと注意が必要かも。気をつけて」と言っているサイン。
それに気づいたら、ちょっと自分の生活を見直してみてください。
必ず改善できる部分があるはずです。
そして、そんな不調を抱えているお客様と一緒に、読み解いて整えていくのが、漢方の頼れる部分だなって常日頃、実感しています。
何か不調を抱えている方、ひとりで悩まずに、お気軽にご相談くださいね。
あなたの毎日がもっと、心地よくなりますように!



