春は肝のトラブルに注意
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 3月6日
- 読了時間: 3分
3月に入り、風がまだまだ冷たいものの、日中は暖かい時間帯も増えてきた気がします。
私の住む九州では、もう雪が降るほど冷え込むことはないかな~と感じています。
そんな春の春の兆しはありがたいのですが、この時期、私たちの体調にも変化が現れる時になります。
五行説において、春は「木」の性質があり、この季節は五臓でいうと「肝」に関連しています。
五行説では、自然界が5つの要素(木、火、土、金、水)で成り立つとされていますが、春の「木」が肝(かん)を支配するため、この時期は肝のトラブルに注意が必要になってくるんです。
五行説と肝の関係
五行説では、春は「木」に対応し、肝(かん)は春に影響を受けやすい臓器です。
肝は私たちの体内で気(エネルギー)のコントロール、血液の貯蔵、そして自律神経や感情のバランスを取る役割を果たします。
特に、肝はストレスに非常に敏感で、心身に影響を与える重要な臓器なのです。
肝の働きと感情の関係
肝の主な役割は、「気」を全身に巡らせ、血液を貯蔵して心臓に送り届けることです。
この働きによって、自律神経や感情のバランスも保たれます。
しかし、肝のバランスが崩れると、感情的な不調が現れやすく、「怒り」という感情が強く表れることがあります。
春のエネルギーが上昇する中、肝のバランスを保つことがこの時期、とても大切です。
春に見られる肝の不調とは?
春は、冬にため込んだエネルギーが外に向かって放出される時期であり、それは自然界だけでなく、人の体も同様で、体の中でエネルギーが上昇しやすい季節です。
ですが、肝の働きがうまくいかないと、以下のような不調が現れることがあります。
のぼせやイライラ
頭痛、耳鳴り、めまい
ストレスがたまりやすく、感情のコントロールが難しくなる
目の疲れ、かすみ目
筋肉のこわばり、肩こり、首コリ
手足のしびれ、こむら返りやひきつり
月経不順、PMS
髪のパサつき、肌ツヤの無さ
爪が割れやすい、もろくなるなど
これらは、肝のバランスが崩れることによって引き起こされる症状の一部です。
思い当たるものはありませんか?
体調不良の負のスパイラル
肝は怒りやストレスなどの感情の影響を受けると、気の巡りが悪くなり、体内の気が停滞したり、または逆行したりして流れが悪くなります。
そうなるとまた、イライラと怒りっぽくなり、感情も起伏も激しくなり、ますます肝の状態が悪くなり、気の巡りが滞る…という負のスパイラルに。
この作用を肝気鬱結(かんきうけつ)といい、ストレスを感じると肝が過剰に反応し、体のエネルギーの流れが滞ることに繋がります。
春の養生法
肝のトラブルを予防するためには、春の季節に合った養生が大切です。
肝はストレスの影響を受けやすいので、リラックスする方法を積極的に取り入れましょう。
人それぞれ、リラックス方法はあるかと思いますが、以下のような方法はいかがでしょうか?。
深呼吸や瞑想:心を落ち着け、リラックスする時間を作る
青色や酸味、香りのある食材:青葉や春菊、セロリなどの野菜、酸っぱいものや香りの良い食材をとりいれる
適度な運動と目のケア:軽い散歩や目を休める時間を取ることで、肝のバランスを保つ
漢方で肝を整える
肝はストレスに非常に影響を受けやすい臓器です。
漢方は、そんな体と心を整えるために非常に効果的ですよ。
春の季節に合わせて、肝のトラブルを予防するための漢方薬を取り入れてみませんか?
漢方は、体調を整えるだけでなく、心のバランスを取ることにも役立ちます。
漢方まりもでは、あなたの体調やライフスタイルに合わせたアドバイスを提供しています。
もし、肝の不調や春の季節に感じる体調の変化に悩んでいるなら、一度ご相談ください。
心と体のバランスを整え、より健康的な生活をサポートいたします。
お気軽にご連絡くださいね♪