漢方薬の得意な症状って?
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 4月24日
- 読了時間: 5分
更新日:5月2日
なんとなく不調…それって“未病”?
「なんとなく調子が悪い・・・
でも病院に行くほどじゃない・・・
日常生活に支障きたすほどじゃないし・・・
どうせ検査しても異常なしで終わる・・・」
なーんて考えて、不調があるけど放置してしまっている・・・
そんな経験、ありませんか?
毎朝すっきり起きられない、 気分が沈みがち、 疲れやすい、 めまいやのぼせがある、などなど・・・
不調を感じたから病院に行ってみたけど、別にどこも異常なしと言われた・・・
そんな方も少なくないと思います。
そういった状態は、漢方でいうところの「未病(みびょう)」かもしれません。
未病とは、まだ病気と診断されるほどではないけれど、 放っておくと病気につながる体のサイン。
健康ではないけど、病気でもないといったグレーゾーンの状態です。
西洋医学では、数値が基準から外れていたり、病名がつかないと治療が始まりませんが、 漢方では、この"未病"の段階からアプローチができます。
「なんとなく不調」こそ漢方の出番
具体的にどこがどう、と説明できるほどハッキリした症状がなくても、最近調子悪いなと感じたり、いつもと違う感じがする・・・など、
「なんとなく不調かも…」
と感じる時ってないですか?
もしかしたら、体のバランスが崩れはじめていて、それを知らせるカラダからの合図かもしれません。
まあ、病気とかそんな大したことじゃないし!
と放置しないで!
そんなときこそ、漢方薬がすごく有効に効いてくれます!
私の漢方相談では、お客様が話してくださる「自覚症状」をもとに、 今のその方の状態に合った漢方薬の組み合わせをご提案しています。
病名がなくても、数値に異常がなくても、原因不明でも、気のせいかも?でも大丈夫!
そんな時こそ、漢方薬が役立ちます!
予防医療としての漢方薬
不調を感じることもなく、元気に過ごしていたら漢方薬は必要ない?
いえいえ、漢方薬の魅力は「病気の予防」にも使えることなんです。
西洋医学のように「病気を見つけて治療する」ではなく、
漢方は「不調を感じたときに、早めに整える」考え方です。
いつもは元気なんだけど、季節の変わり目や、更年期のゆらぎ、 なんだか最近疲れやすい…
そんな一時的かもしれない症状にも、 漢方薬は体を整えるお手伝いができます。
たとえるなら、毎日の生活における心と体の調律師のような存在!
大きなトラブルになる前に、不調を整えてくれるのが漢方薬の良さであり、西洋医学や病院での治療方針と違うところです。
心と体、まるごと診る「心身一如」
漢方には「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。
これは、心と体はつながっていて、 切り離して診断することはできず、どちらかが崩れるともう一方にも影響する、という考え方です。
「ストレスがあると胃の調子が悪くなる」
「考え事していると、眠れなくなる」
というように、心の状態がカラダに影響を与えていたり、
「便秘でお腹の調子が悪いから、なんだかイライラする」
「生理前になると、気持ちが落ち着かなくてもやもやする」
など、身体の状態が気持ちに影響を与えることもあります。
あなたもそんな経験、ありませんか?
漢方薬は、その人のバランスが崩れている部分を立て直すお手伝いをしてくれるので、特定の部位だけに効くというよりも、全体的に、しかも体と心の両方にアプローチして治療へと導きます。
一方、病院では「〇〇科」と科ごとに分かれていて、治療も身体全体というより、細胞単位や体の各部位ごとに細分化して判断されることが多いですよね。
漢方薬を扱う専門家は、どこか特定の部位に特化して診るわけではありませんし、病名をつけることも目的としていません。
その人本来のバランスが取れた状態に戻すために、自覚症状をもとに体質や生活習慣、食生活、住環境、ストレスの程度など、さまざまなことを問診しながら、最適な漢方薬を導き出します。
すべてが繋がっていると考える治療法だからこそ、体の症状も心の状態も、まるごと一緒に整えることができるのです。
結局、漢方が得意な症状って?
実際にすでに病気になっていて治療中の方でも、なかなか回復が思わしくない場合や、化学薬品の副作用を軽減したい場合など、漢方薬は治療の一助となります。
また、明確な病気ではないけれど「なんとなく不調」というときや、元気で健康な方が今後病気にならないよう予防や健康維持を目的として取り入れることもできます。
実際にご相談いただくお悩みは、・疲れやすい、だるい ・眠れない、イライラする・肩こりやめまい、冷え ・胃腸の調子が悪い ・更年期や月経のお悩み など、 一人ひとり訴える症状が違っていたり、または同じ悩みだったりします。
こういう病気やこういう症状だから〇〇湯という漢方薬を使う!ではなく、何がその人のバランスを崩していて、何を使って立て直すか?の診断になるので、西洋医学でいう治療方針とは異なります。
「こんなことで相談していいのかな?」
「まだ別に病気じゃないから漢方薬で治療しなくていい」
そんな風に思う方は多いですが、私としては病気になる前に相談してほしい、です。
なんとなく不調・・・それは体からの合図であることがあるので、そういった曖昧な、病院では診断のつかないような、加齢や気のせいで片づけられてしまうような状態に、漢方薬はとっても有効に効いてくれますよ。
あなたの“今”によりそう漢方相談
私は、心と体によりそう漢方相談を心がけています。 どんな小さな不調も、安心してお話しください。
あなたの"今"にぴったりの漢方を、一緒に見つけていきましょう。
ほんの少し立ち止まって、あなた自身を大切にする時間、持ってみませんか?