忘年会続きで胃腸が悲鳴!?ストレス食いを乗り越える方法
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 2024年12月10日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年12月27日
12月に入り、忘年会やお付き合いの飲み会が増える季節になりましたね。
私も11月から忘年会と称した飲み会にちょこちょこ参加しています。
行ったことの無いお店の方が多く、普段外食をしないので、飲み会で新しいお店を知る楽しみもあったりします。
しかし、おいしい料理やお酒を楽しむ一方で、心配なのは体重の増加や、胃腸へのダメージ。特に、忘年会などでここぞとばかりに「ストレス食い」で、ついつい食べ過ぎ飲み過ぎてしまう人もいるのでは?
仕事や家庭の忙しさ、一年間の積もり積もったストレスが重なる時期だからこそ、食べ物でストレスを解消したくなる気持ち、よ~くわかります。
でも、年末年始の暴飲暴食が習慣化してしまうと、体への負担が大きくなるだけでなく、新年からのスタートダッシュにも影響します。
そこで今日は、ストレス食いを乗り越えながら、体重増加を防ぐためのヒントをご紹介します!
ストレス食いってどういう状態?
私たち人間の体には危機に直面した時、それに対応する機能が備わっていて、ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールはストレスホルモンといって、体をストレスから守るために重要ですが、本来は瞬間的、短期間での危機を乗り越えるためのものです。
慢性的に過度のストレスがかかる状態だと、コルチゾールが過剰に分泌されることになり、食欲が増し、特に甘いものや脂っこいものを欲する原因になります。
脂肪を蓄積しやすくなり、血糖値も上昇・下降が激しくなりますので、さらに強い空腹感を感じるようになります。これはストレス(危機)から体を守ろうとする防御反応なのです。
他にも、ストレスによって自律神経が乱れますので、体は交感神経である緊張状態になりやすく、そのバランスを取るためにリラックス状態の副交感神経を刺激します。
食べ物が入ってくると胃腸は消化のために動きますが、胃腸の活動で副交感神経が刺激されるため食欲を出させるのですが、これは夜に起こりやすい現象です。
一気に食べて早く落ち着きたいという脳の欲求により、ドカ食いしてしまう方もいるかと思います。空腹だと余計イライラしたり、食べて満腹になると落ち着いたりしませんか?
これは自律神経の働きも関係しているんです。
加えて、忘年会シーズンは普段のルーティンと違って、夜遅くまで飲み歩いたり、睡眠不足や不規則な生活になりがちですよね。
これが満腹ホルモンであるレプチンの働きを低下させ、さらに食欲を増進させてしまいます。レプチンは痩せホルモンとも呼ばれ、脳の視床下部に働いて食欲を抑え、エネルギーの消費を促す作用があります。睡眠不足の状態だと、血中のレプチンの量が低下するので、脳がエネルギーが足りてない!と認識し、食欲を増させる仕組みです。
そして痩せホルモンであるレプチンと対をなすグレリン(空腹ホルモン)通称でぶホルモンが増加し、特に高カロリーや糖質の多い食品への欲求が強まってしまうのです。
こうして、ストレスの働きにより食欲が増進し、食べ過ぎてしまうストレス食いになります。
身に覚えがありませんか?ストレス食い
・お菓子を一袋ペロリ…一度手をつけると止まらなくなり、気づけば大袋が空っぽに!
・今日は特別!と言い訳してストレスを理由に、甘いものや高カロリーな食事を毎日とる
・寝る前のリラックスタイムにお酒やおつまみなどを楽しむのが日課になっている
・イライラや寂しさ、退屈しのぎに食べたいだけ感情のままに選んで食べてしまう
・罪悪感を感じないわけではないけど、特に困ってないし、と減量を先延ばしにしてしまう
・テレビやスマホを見ながら、など何かをしながら食べる「ながら食べ」が習慣化している
ストレスにより増進した食欲と、手っ取り早く快楽(脳への報酬)状態になれるため、本当にお腹が空いているわけじゃないのに、食べてしまうのは誰にでもあります。
これは現代人にはよくある状態で、この状態で病院を受診したとしても特に異常は見つからないでしょうし、病気でもありません。
ただ常時そのような生活をしていては、悲鳴を上げ続けている体はいつか病気へと進行してしまいます。
ストレス食いを解決するためのヒント
・本当に今、お腹すいてる?これ、体に必要な栄養素?と自問自答してみる
・間食したくなったら、あたたかいお茶や柑橘系、ハーブティーを飲んで胃腸を落ち着かせる
・食物繊維が豊富な野菜や汁物を最初に食べ、血糖値の急上昇を防ぐ
・栄養バランスを考えて食事をとり、脳の「栄養不足だ!食べろ!」という指令を防ぐ
・ゆっくり良く噛んで食べることで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぐ
・食べ過ぎ防止のため、最初から小皿に取り分け、腹八分目を心掛ける
・体重計に毎日のり、きちんと記録を付ける。(食べたものまで記録するとなお良し)
・就寝前2~3時間以内の食事は避け、寝ている間は消化ではなく、体の修復に充てる
・ストレスを解消する方法を飲食以外で見つけて、意識をそちらに向ける
・食べてしまう日があっても自分を責めすぎない
・一緒に頑張れる仲間やサポートしてくれる人を味方につける
ストレス食いの原因に気づくことが大事!
気づきがあれば、出来ることから少しずつ改善することができます。
これらを日々少しずつ取り入れることで、ストレス食いを防ぎつつ、心も体もすっきりしつつ健康的な体重管理が可能になりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
漢方薬は根本的なアプローチに◎
漢方では、ストレスによる食欲増加や体重増加は、主に気のバランスの崩れだと考えます。気の巡りを整え、ストレスをやわらげる効果のある漢方薬もありますし、食べ過ぎ飲み過ぎによる胃腸の疲れには胃腸の機能を整える漢方薬もあります。
そもそもストレスをため込みがちなタイプの方は、胃腸が弱りがちな傾向もあり、本当に欲してるわけじゃないのに過食によって胃腸機能が低下することもあります。
食べてはいるけれど、栄養バランスがとれておらず、必要な栄養素が不足して血液が足りない血虚状態の人の場合は、血液が足りなくてイライラしてしまったり、更年期のような症状が起きやすくなります。
そのような方には血液の漢方薬が役に立ちます。
どこでバランスを崩しているのかを探り、それを補うことで心と体のバランスを整えることができます。
ストレス食いは一時的に気持ちを落ち着かせてくれるけど、後で後悔しがちですよね。でも大丈夫!少しずつ習慣を見直すことで、気持ちも体もスッキリしていきます😊「食べ過ぎないコツ」や「ストレスのコントロール方法」、さらに体質改善に役立つ漢方のアプローチもお手伝いします!お気軽にご相談ください✨
年末年始を軽やかに乗り切るために
忘年会やお正月は、一年の疲れを癒し、普段はなかなか会えない方や、大切な人たちとの交流を楽しむ大切な時間でもあります。食べることや飲むことを楽しめるのは、とっても健康なことなんです。健康を害してしまっては、もう食事を楽しむこともお酒を嗜むこともできません。そうならないよう、上手に楽しむ工夫をしながら、体をいたわっていきましょう。
もし、「ストレス食いを抑えたい」「胃腸の調子を整えたい」「無理なく体重をキープしたい」とお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください!
漢方まりもでは、あなたの体質や生活習慣に合わせたオーダーメイドのアドバイスをご提供しています。
漢方ではストレスや自律神経の乱れを整えるアプローチが得意なので、具体的な相談をしたい方はぜひお問い合わせください!