心と体はつながっている!漢方でひもとく「感情」と「五臓」
こんにちは、漢方まりもです!
9月に入ったというのに、まだまだ暑いですよね。
朝晩は少しだけ秋っぽくなってきたかな?と思う日もありますが、日中は「まだ夏やん!」という感じ(笑)
こう暑いと、外に出るのがおっくうになったりしませんか?
私は暑いのも寒いのも嫌いなので(←ワガママ!)、家に閉じこもってる方を好みがち。
皆さんはどうですか?
体もそうですが、こういう時期って、なんとなく気持ちまで疲れやすかったりしませんか?
漢方のご相談をしていると、体についての症状だけではなく、「最近、ちょっとイライラして・・・」とか、「なんだか気持ちが落ち込んで・・・」と、心(感情)の話になることってよくあります。
ジメジメしてたり、暑いとイライラしたり、ショックな事が起きると食欲を失ってしまったり・・・
心と体って別々じゃないんですよね
今日は、そんな「心と体のつながり」を、東洋医学の考え方から見てみたいと思います。
漢方では、人の感情を7つに分類していて、それを「七情(しちじょう)」といいます。
「七情」とは、7つの人の感情のこと。
喜び、怒り、悲しみ、憂い、思い悩むこと、恐れや驚き・・・
人間には、いろんな感情がありますよね。
東洋医学では、こうした感情と「五臓」には、深い関係があると考えるんです。
ところで・・・
「七情」・・・
七つ、
と聞いて、何を思い浮かべます?
私は映画が好きなので、どうしてもパッと浮かぶのは
『セブン』・・・
って、違う違う、そうじゃない(笑)
映画のセブンの7は「七つの大罪」の方ですね。
今回の「七つ」は、映画の『セブン』(七つの大罪)ではなく、「七情」の七つです。
せっかく(?)なので、表紙はセブンのシーンを思い浮かべて描いたけど、ブラピに見えなーい(泣)
とまあ、それはともかく(すぐ脱線する)・・・
漢方では「七情(しちじょう)」という考え方があるってことです。
人の感情を、大きく7つに分けて考えるんですね。
喜・怒・憂・悲・思・恐・驚
そして、この七情には、それぞれ関係の深い「五臓」があると考えます。
怒りは「肝」、喜びは「心」、思い悩むことは「脾」、憂いや悲しみは「肺」、恐れや驚きは「腎」と関連しているんです。
ただ、ここでちょっと注意したいのが、「怒りやすいから肝が悪いのかな?」「肺が悪いから、悲しくなるんだ」などと、そんな単純な話ではない、ということ。
人の感情は、そんなにきれいに一つずつ分けられるものじゃありません。
たとえば「思い悩む」ことと「悲しい」こと。
どっちかだけのケースばかりじゃないのでは?
悩み続けているうちに、だんだん気持ちが沈んでくることもあるし、逆に、悲しいことがあったから、そのことを何度も何度も考えてしまうことだってある。
だから、「これは悩んでるから脾で、これは悲しみだから肺!」と、きっちり線を引くようなものではないんです。
そして、感情が五臓に影響するだけではなく、五臓の状態が、感情の出方に影響することもあります。お互いに影響しあっているんですよね。
さらに漢方では、感情も「ほどほど」であれば自然なものですが、あまりに強くなったり、長く続いたりすると、気の働きが乱れて、五臓にも負担がかかると考えます。
たとえば、「怒り」
ちょっとイラッとすることくらい、誰にだってありますよね。
でも、ずーっと怒りを抱えたままだったり、何度も何度も腹を立てていたり、些細な事でもムカムカが抑えられないほどにまで昂ってると、気持ちが落ち着かないだけじゃなく、体まで強張ってしまい、力が抜けないような感じになることがあります。
反対に、悲しいことがあったとき。
一時的に落ち込むのは、ごく自然なことです。
でも、その悲しみや憂いを長く抱え続けていると、だんだん元気が出なくなったり、食欲がなくなったり・・・ということもありますよね。
「怒るな」「悲しむな」ということではないんです。
人間ですから、怒ることもあるし、悲しいこともある。
当然です。
それを無理に押さえ込む必要はありません。
ただ、感情が強すぎたり、ずっとそこから抜け出せない状態が続いたりすると、心だけでなく、体のほうにも影響してくる。
東洋医学では、そんなふうに心と体のつながりを見ていくんですね。
心と体って、どちらか一方だけが原因で、もう一方だけに影響する・・・という一方通行の関係ではないんです。人それぞれ、いろんな方がいるように、体も心もそれぞれであり、もっと複雑なんですよね。
だから私は、漢方相談でも「この症状にはこの漢方!」と一部分だけを見るのではなく、できるだけその人全体(体も心も)を見ていきたいと思っています。
体のことを聞いているようで、気持ちのことも聞く。
逆に、気持ちのことを話してもらっているうちに、「そういえば最近、食欲が落ちてるな」と体の変化に気づいてもらうこともあります。
そういうところも含めて、一緒に見ていきます。
ちなみに私自身は、考え込みすぎると気持ちが落ち込んでいって、しまいには食欲までなくなりやすいんです。胃がキュッと閉じたみたいに、食べ物が通らなくなってしまいます。
もう今ではそこまで落ちてしまうことはありませんが、生きているといろんなことがありますからね。
そしてそんな私は「八白土星」であり、「脾」に関係します。
でも、これはあくまで私の場合の話ですよ。
そんな風に「心と体は別々じゃないんだな」と感じることって、けっこうあります。
感情って、嬉しいことも、怒ることも、悲しいことも、どれも人間なら自然にあるもの。
だから、感情の動きを悪者にする必要もなくて。
ただ、強すぎたり、長く続いたりすると、心だけじゃなく体にも影響することがある・・・
今回の「七情と五臓」のお話も、「この感情だから、この臓器!」と覚えるためではなく、「心と体って、つながっているんだな」くらいのところから、意識してもらえたら嬉しいです!



