寝ても疲れが取れない人へ
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 1月23日
- 読了時間: 4分
〜腎を労わる、冬の養生と睡眠の話〜
ここ数日、えらく冷え込んできましたね!
お客様から、チラホラと「雪が舞っていました」との声も聞くようになりました。
佐賀市内は雪が降ることも少ないのですが、冷え込む日はやはりチラホラと雪が舞いますよね。
寒いの苦手なんで、冬はきついです・・・。
「ちゃんと寝ているはずなのに疲れが取れない」
「眠りが浅い気がする」
「嫌な夢を見やすい」
そんなご相談も増えてきたように思います。
これ、「もう年だから」なんて加齢のせいだけではなく、季節の影響も大きく関係しているんですよね。
冬は「がんばる」より「蓄える」季節
東洋医学では、冬は外に向かって動く季節ではなく、体のエネルギーを内側に蓄え、回復させる時期と考えます。
その中心、担当しているのが「腎」(じん)
腎は、体力や回復力、生命力の土台のような存在になります。
冬に無理を重ねたり、しっかり休めていない状態が続くと、腎が疲れやすくなり、眠りの質にも影響が出やすくなっちゃうんですよね・・・
「寝ているのに疲れる」理由は?
睡眠時間が足りていても、体が回復できていなければ「寝た気がしない(疲れが続く)」状態になります。
なぜ、疲れているはずなのに熟睡できないのでしょうか?
理由としてはいくつかあります。
ひとつは「寝る前の飲食」です。
眠る直前まで食べていると、睡眠中も胃腸は消化のために働き続けます。
すると、回復に使われるはずのエネルギーが消化に回ってしまい、疲れが抜けにくくなってしまうのです。
理想は、眠る4〜5時間前、難しい場合でも3時間前までに食事を終えること!
いやいや、仕事で帰りが遅くなるし、そんなの無理だよ、という声が聞こえてきそうですが、そんな方は食べる内容を見直してみてください。
わりと多いのが、「消化にいい=うどん」と思われがちですが、炭水化物は実は、消化に6〜8時間かかるとも言われています。
特に小麦製品は避けた方がベター!
夜遅い時間帯は、脂肪分の少ない肉・魚・卵などのたんぱく質を中心に、煮る・茹でる・蒸すなど胃腸に負担をかけにくい調理法がおすすめですよ。
眠りの妨げになるため、交感神経を刺激させない
私もついついやっちゃうのですが、寝床にスマホを持ち込んで、電気消して寝る状態になっているのに見ちゃうやつ・・・。
これも熟睡できてない方は避けた方が良いです。
寝る前のスマホやテレビ、強い光や音の刺激は、脳を休ませにくくするんですよね。
眠りを促してくれるホルモン、メラトニンは夜の音や光で減少することがわかっています。
夜は、強い光や大きな音でのテレビを避けるとか、部屋の明かりを間接照明にするなどの工夫をしてみてください。
私は怖がりな癖に、ホラー映画が大好きでよく見ますが、眠りが浅いなと感じた時はやめています(笑
本当は、夜にそんな脳が興奮するようなものはNGなんですけど、好きなのでつい、見てしまう日もあって反省することも・・・。
あとは、布団に入ったら明日のスケジュールのことを考え始めたり、昼間に起きた嫌だったことをグルグルと考えすぎない、そんな小さな工夫も睡眠の質を支えてくれます。
布団の中は考えを整理するための場所ではなく、回復させる場所だと認識し、頭の中をできるだけ空っぽにする癖をつけるようにしましょう。
冬は汗をかきにくい分、トイレが近くなる
夜中にトイレで起きる方は、水分の摂り方にも注意を。
冬でも当然、水分補給は大事ですが、冷たいものをごくごく飲むのではなく、あたたかいものを少量ずつがおすすめですよ。
夜間尿で困っている方は、寝る直前には、そもそも水分を控えてみてくださいね。
冬の過ごし方は、春の体調にもつながる
古典『黄帝内経』には、冬の過ごし方が悪いと、春以降の不調につながることが記されています。
疲れが取れない、熟睡できている感じがしないときは、まず生活や食事を整えることから。
必ず原因があるはずですので、まずはそれに気づくことが大切です。
それでもつらさが続く場合は、体質に合った漢方薬を取り入れるという選択肢もありますので、その時はどうぞ、ご相談くださいね。
「眠れない自分が悪い」「年のせい」だと片づけてしまうのではなく、今の体に合った整え方を見つけること。
それが、冬の養生の第一歩ですよ~♪



