土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?東洋医学で考える「土用」の意味と過ごし方
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 3 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは、漢方まりもです。
もうすぐ土用の丑の日ですね。
この時期になると、「今年もうなぎを食べようかな」と思う方も多いのでは?
でも、「どうして土用の丑の日には、うなぎを食べるんだろう?」
そう聞かれると、「そういえば、なんでだろう?」ってなりませんか?
実はこの習慣、江戸時代のある出来事がきっかけになったといわれています。
そして、東洋医学の「土用」という考え方を知ると、また少し違った見方ができるようになるかも。
今日は、土用と丑の日、うなぎについてのお話しです。
土用の丑の日は、江戸時代のアイデアから
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代に広まったといわれていますが、諸説あります。
当時は、夏になるとうなぎがあまり売れない季節でした。
今と比べると気温は違うかもしれませんが、やはり昔の人も暑いと食欲が落ちてたんでしょうね。
こってりしたうなぎは、夏は好まれなかったんじゃないでしょうか。
そこで、困ったうなぎ屋さんが平賀源内に相談したところ、「本日 土用丑の日」という貼り紙を店先に出してみたらどうか、と提案したそうです。
その頃には、「丑の日には"う"のつく食べ物を食べると夏負けしにくい」という言い伝えもありました。そのこともあって、店先の貼り紙作戦は大成功!
うなぎを食べる人が増え、この習慣が広まったといわれています。
今でいうと、江戸時代のマーケティングですよね。
ここまでは、ご存じだった方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、東洋医学では、もう少し違う見方をします。
東洋医学でいう「土用」は、季節の変わり目
「土用」と聞くと、夏を思い浮かべる人は多いかも。
土用丑の日=うなぎ!というイメージは定着していますもんね。
でも、実は土用は夏だけではないんです。
春・夏・秋・冬、それぞれの季節が次へ移る前に、およそ18日間ずつあります。
つまり、一年に4回あるんです。
東洋医学では、この土用の期間を次の季節へ向けて体を整える大切な期間と考えています。
季節の変わり目になると、「なんとなくだるい」「食欲が落ちる」「胃腸の調子がいまひとつ」そんなこと、ありませんか?
実際、この時期はそんな体調不良のご相談を伺うことも少なくありません。
だから用の期間には無理をし過ぎず、体をいたわることを大切にしてきました。
特に夏の土用は、暑さや湿気の影響で胃腸が疲れやすい季節です。
東洋医学では、「土」は「脾(ひ)」にあたり、胃腸の働きと深く関わると考えられています。
そこで昔から、薬膳ではうなぎは「滋養強壮に良い」として、気や血を補う滋養食材の一つとして考えられてきました。
だからといって、「土用だから、うなぎを食べれば大丈夫」ということではないですよ?
うなぎは栄養豊富な一方で、食べ過ぎたり、消化力が落ちている人が食べれば胃腸の負担になることもあります。
なので、みなさんに大切にしてほしいのは、「その日の体調や体質に合っているかどうか」という視点なんです。
「何を食べるか」より、「どう過ごすか」
土用の丑の日というと、「うなぎを食べる日」というイメージがあって、それはそれで、季節の楽しみとして味わうのも素敵なことだと思います。
でもそれ以上に、体調崩しやすい時期を「どう過ごすか」を大切にして欲しいのです。
例えば、よく眠る、食べ過ぎない、冷たいものを摂り過ぎない、胃腸をいたわる…などなど、どれも特別なことではありません。
何を食べるか。(食べたいか?)もちろん、それも大切です。
それに加え、「どう過ごすか」も大切。
季節に合わせて暮らし方を整える。
そんな毎日の積み重ねを大切にしていくことで、自分の体調と健康を守ることに繋がっていきます。
毎日、すごく暑いですから、今年の土用はうなぎを楽しむだけでなく、少しだけご自身の体にも目を向けてみませんか。
「最近、ちょっと無理をしていなかったかな?」
そんなふうに振り返るきっかけになれば、嬉しいなと思います。
ちなみに、私は…うなぎは食べれはしますが、そこまで好んでは食べません(笑
みなさんは、うなぎは好きですか~?



