アレルギーと腸(アレルギーをやさしく学ぶ④)
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 2 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは、漢方まりもです!
今回は「アレルギーと腸」についてお話しします!
アレルギーの中でも国民病とも称される「花粉症」・・・
実は、アレルギーって腸との関連があるって知っていますか?
「え?腸って消化器官でしょ?」
と思う方も多いかもしれません。
でも実は、腸は食べ物を消化するだけのものではなく、体の免疫の約7割が集まるとっても大切な防御基地なんです。
なぜ、そんなにたくさん腸に免疫細胞を配置させているのかって?
それは、異物が最もたやすく侵入する経路だから。
口からはいろんなものが入ってきます。
食べ物はもちろん、ウイルス、細菌、毒素や異物、花粉なども。
これら外からの侵入者が、敵なのか、味方なのか、無害なものなのか。
それらを判断し、危険なものであれば対処しなければいけません。
常に外から入る異物をチェックして、体にとって有害か無害か、判断してくれるのが腸の免疫細胞たちなのです。
腸内細菌と免疫細胞の連携
そして腸内には、多くの腸内細菌が住んでいます。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌…などなど、100兆個以上もの細菌たちがいると言われています。
この腸内細菌たちと免疫細胞は、日々異物に対して「攻撃すべきか、見逃すべきか」を相談しながら働いています。
ちゃんと連携して会話してくれてるんですね~。
そのおかげで、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸は、腸のバリアを守ったり、免疫の暴走を抑えたりしてくれてるんです。
つまり、腸内細菌と免疫細胞は密接に連携し、体を守るチームプレーをしているわけです。
抗生物質ってどんな仕事してるの?
腸内環境は、消化や便の状態だけでなく、免疫システムにも大きく関わっています。
だからこそ、抗生物質の使い方には注意が必要です。
抗生物質は「菌をやっつける薬」で、細菌による感染症の治療には欠かせません。
しかし、必要以上に使うと腸内のバランスまで崩してしまうことがあります。
重要なのは、抗生物質はウイルスには効かないということ。
さらに、抗生物質は抗体のように特定の菌だけを狙うことはできず、種類によっては広い範囲の菌に作用してしまいます。
そのため、腸内に住む善玉菌や常在菌まで影響を受け、腸内環境が乱れてしまうのです。
この状態が続くと、腸内環境の乱れは免疫の働きにも影響し、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状を悪化させる原因にもなります。
さらにいうと、花粉症やアレルギーだけでなく、自己免疫疾患や慢性炎症、消化不良なども起こりやすくなります。
腸は外敵と無害なものを見極める大事な場所ですから、そのバランスが崩れると、体が何に対しても過剰に反応する状態になってしまうことがあります。
さて、こんなことをいうと、「抗生物質もらって飲み始めたけど、飲むのやめた」と思う方もおられるかもしれませんが、自己判断で服用を中止するのはNGです。
抗生物質が腸内環境に影響することは間違いないため、「飲みたくない」と思う気持ちはわかります。
でも、ここで大事なのは、自己判断で途中でやめないことです。
抗生物質を中途半端にやめると、菌が生き残り、次に薬が効きにくくなる「耐性菌」ができてしまうことがあります。
耐性菌が増えると、せっかくの抗生物質も効かなくなり、治るのによけいに時間がかかったり、より強い薬が必要になったりしてしまいます。
つまり、腸内環境への影響は確かにありますが、感染症をしっかり治すことの方がずっと大切。
そして、腸のケアは抗生物質を飲みながらでもできるのです。
例えば、食べ物で善玉菌を増やしたり、整腸のサポートを取り入れることで、腸内環境を守りつつ感染症の治療も行えますので、一度処方されたお薬を自己判断で中断するのは絶対に避けてくださいね。
腸活からはじめるアレルギー対策
ここで、漢方の考え方がいきてきます。
漢方薬は、体質や症状に合わせて腸内環境を整え、炎症が起きにくい体づくりをサポートすることができます。
腸の動きを整えたり、腸内フローラをサポートする生薬を組み合わせたりすることで、花粉症やアレルギー症状が出にくくなることもあります。
つまり、症状を抑えるだけでなく、体質そのものを整えていく感じです。
生活習慣でも、発酵食品や食物繊維を取り入れたり、睡眠やストレス管理を意識することで、腸内環境をサポートすることができます。
ちょっとした日々の積み重ねが、腸の免疫チームを強くするんですよ。
抗生物質に頼りすぎず、腸内細菌や免疫細胞の働きを意識すること。
そして、自分の体質に合った漢方薬や生活習慣を取り入れること。
これが、体に負担をかけずにアレルギーと向き合う第一歩です。
花粉症対策も、炎症を抑えるだけではなく、腸から整えて免疫力を安定させることが改善としてはとても大切。
腸の健康を意識することで、体も心も少しずつ楽になっていくはずです。
次回は、食事や生活で出来る花粉症対策として、お届けしたいと思います♪



