その風邪薬、ちょっと待って!~市販薬の飲み合わせと、風邪に備える日頃の養生~
こんにちは!漢方まりもです!
本日は金曜日(10月23日)ですが、九州は、台風が近づいてきています。
最近は、佐賀県は台風が避けてくれていたため、被害を免れていましたが、今回はどうも避けれそうにないコースです・・・
九州にお住いのみなさま、どうかお気をつけて!
さてさて、どころでインフルエンザがじわじわと忍び寄ってきています。
インフルのような強いウィルス性のものじゃなくても、風邪をひいた時、みなさんは、どんな対処をしていますか?
熱が出たら解熱鎮痛薬、ノドの痛みが強かったら抗炎症薬、鼻水が出たら鼻炎薬、咳が出たら咳止め・・・
お店に行けば、パッケージにわかりやすく症状を記載されているものがたーっくさん、並んでいますよね。
つらい症状を少しでも楽にしたくて、いくつかの薬を組み合わせて使いたくなることもあるかもしれません・・・
・・・でも、ちょっと待って!
その薬、成分が重なっていたりしない?
今回は、市販の風邪薬を使うときに気をつけたいことと、風邪に備えるための日頃の養生について、簡単にまとめました。
市販薬は、飲み合わせに注意!
市販の風邪薬には、さまざまな成分が含まれているものが多く販売されています。
商品によって配合されている成分は違いますが、ここで気をつけたいのが、効能や商品名が違っていても、同じ成分が含まれていることがあるということ。
例えば、総合感冒薬(かぜ薬)を飲んでいるときに、頭痛持ちの方などがいつも使用している頭痛薬を飲んでみたり、普段服用しているアレルギー薬などを飲んだり・・・
つまり、風邪薬を飲んでいる時に、別の薬を追加するケースですね。
それぞれ別の(効能効果)薬だから大丈夫、と思ってしまうかもしれません。
が、パッケージに書かれているものはあくまでわかりやすく表示されているだけで、箱の裏をきちんとみれば、ズラッと成分名が表記されています。
別の薬だと思っていたけど、両方に同じ有効成分が含まれていた!なんてことは、風邪薬にはわりと起こりやすいことなんです。
例としてですが、注意したい成分のひとつが、アセトアミノフェンで、これは優しい成分だから大丈夫だと認識している方も多いかと思いますが、アセトアミノフェンを含む薬を重ねて使うと、過量投与につながり、重い肝障害を起こすおそれがあります。
もちろん、すべての薬の組み合わせが危険というわけではありません。
ただ、成分を確認せずに薬を追加するのは避けてほしいところです。
市販薬を使うときは、商品名や効能だけで判断せず、成分表示や説明書を確認し、他に使用している薬と成分がかぶらないか、チェックするようにしましょうね。
ただし、微妙に成分名が違っていたりして、判断に迷う時もあるかと思います。
これは似てる表示名だけど、違う成分?同じもの?なんて迷ったりしたときは、購入する前に必ず店員さんに相談してくださいね。
成分が重なるリスク
薬は、症状を和らげるために役立つものですが、一方で、どんな薬にも、成分や使い方によっては副作用が起こる可能性があります。
薬によっては強い眠気やふらつき、めまい、口や鼻などの粘膜の渇き、動悸などが現れることもあります。
成分や服用量、体質、体調、ほかに使っている薬などによっても異なりますが、成分がたくさん入っているからってそれが効き目の良い薬ってわけではないですし、重ねて飲んだからって良く効くようになる、ということではありません。
なんだかよくわからないけど、最大成分量!とか、〇種類配合!なんて書いてあるし、お値段も高いから、きっとこっちが効くんだろう・・・
そう思って選んでいたりしませんか?
たとえ選んだ薬が1種類だけだったとしても、必要のない成分まで配合されたものを飲んでしまうのは、体にとっては負担となることだってあります。
大切なのは、症状がつらいからといって、自己判断で薬を追加しないこと・・・
「早く楽になりたい」という気持ちは自然なことですが、薬や成分を増やせば、その分よくなるとは限らないんですよね。
薬を使うときは、不必要な成分を含むものを避ける、くらいの感覚で良いのかなと個人的には思います。
風邪薬は、つらい症状を和らげるためのもの
ここで、風邪薬の役割についても整理しておきましょうか。
一般的な風邪薬は、発熱や頭痛、鼻水、咳などの症状を和らげるために使われます。
風邪薬って、風邪の原因となるウイルスそのものを取り除く薬ではないって、知っていましたか?
それは市販の薬に限らず、お医者様が出してくれる病院からのお薬だってそうです。
風邪のウィルスに有効なお薬というのは、存在しません。
細菌感染であれば抗生物質が効きますが、ウィルス感染した細胞と健康な細胞を見分けて攻撃してくれるのは、自分自身の免疫細胞のみなんです。
だからといって、風邪薬を使う意味がない!ということではなく、風邪による症状そのものには対処療法として薬が有効に働くので、適切に利用することで、少しでも楽に過ごせるようにするのが、風邪薬のメリットです。
ただですね・・・、症状を和らげることと、体調が回復することは、同じではないんですよね~
さきほども言いましたが、感染した自分の体を回復に向かわせるのは、自分自身なんです。
なので、薬を使いながら症状をおさえている間に、自分で自分の体を治していかないといけないんですよね。
若くて元気な体であれば、回復力もあるかと思いますが、病原体の方が強ければそれに勝つのにすごく時間がかかってしまい、長引いたり、こじらせてしまう方もおられるかもしれません。
なので、薬だけ飲んでたらいい、ではなく、そもそもの体力回復のために休養をとることも必要ですし、症状や原因によっては医療機関での診察や、別の治療が必要になる場合もあります。
高熱が続く、呼吸が苦しい、意識の状態がおかしいなど、いつもと違う症状があるときは、早めに医療機関に相談してください。
薬を適切に使うことと、自分の体の状態に目を向けること。
どちらも大切にしたいですね。
やっぱり日頃の養生が大切
さて、ここからは日頃の体調についてのお話です。
みなさんは、こんな変化を感じることはありませんか?
以前より疲れやすくなった
胃腸の調子がいまひとつ
寝ても疲れが取れない
忙しくて、睡眠や食事が後回しになっている
もちろん、こうした不調があるからといって、必ず風邪をひきやすくなるわけではなく、病原体への接触や体の免疫の状態など、さまざまな要因が関わっています。
それでも、普段の体調を振り返ることには意味があり、食事や睡眠、疲労、胃腸の調子なども含めて、全体の状態を捉えることが大事なんですよね。
疲れがたまっているときと、よく眠れて元気に過ごせているときでは、同じ人でも体調の感じ方は違いますよね?
食事がとれているか、きちんと休めているか、無理を重ねていないか・・・
そんな日々の変化に目を向けることも、自分の体を知るための手がかりになります。
ちょっと最近、疲れているなと感じたら、少し休む時間をつくったり、生活のリズムを見直したりして、体からのサインをキャッチしてほしいなと思います。
まあ、でも風邪を完全に防ぐことって難しいですよね。
それでも、日頃からできる対策として、
・外から帰ったら手を洗い、うがいをする
・部屋の換気を心がける
・空気が乾燥しているときは、適度な湿度を保つ
・感染症が流行している時期や、人混みに出かけるときなどは、状況に応じてマスクを活用する・・・
などどれも特別なことではありませんが、面倒だ~って方は、せめて手洗いうがいくらいはやってみませんか?
あんまり神経質になっても、それはそれでストレスですもんね。
何かひとつを取り入れれば、それですべて解決するというものではありませんが、季節や体質、そのときの体調に合わせて、日々の暮らしを少しずつ整えていくこと。
根本的なところから考えると、風邪をひいたら何の薬を飲もう?ではなく、たとえ風邪をひいたとしても、すぐに回復できる体力を保っておくこと。
そういう考え方にシフトしていってもらいたいな~って思います。
漢方まりもでは、そんな考え方を、日々の生活に取り入れやすい形でその人それぞれに合ったケア方法をお伝えしていきたいと思っています。
養生法だって、全員同じとは限りませんからね。
自分の体を知ることは、自分の健康を守るための第一歩。
無理をしすぎず、自分の体の声にも耳を傾けながら、毎日を過ごしていきましょうね。
あっ、台風にもくれぐれも気をつけて!



