夏の不調に五苓散?どんな人に有効?
- 漢方まりも(店主:まりこ)
- 7月4日
- 読了時間: 3分
汗をかいて水分補給したのにグッタリ…そんな夏の日に
今年の梅雨、なんだか「らしさ」を感じる間もなく、あっという間に明けてしまいましたね。
気がつけば、気温はぐんぐん上がっていて、ニュースではちらほら「熱中症で搬送」なんて話題も…。
ちょっと外に出ただけでクタクタ。
夜は寝ても疲れが取れないし、水分はちゃんと摂ってるのに、なんだか体がむくむし、トイレの回数も少なめかも?
「これって…夏バテ?もう?」なんて、不調を感じていませんか?

夏のカラダ、まだ追いつけてないかも?
季節はどんどん夏に向かってるけれど、私たちの身体って、そんなに急にはついていけないんですよね。
季節の変わり目に体調を崩しやすくなるのも、変化に体がおいついてないからなんです。
特にこの時期は、胃腸が冷えやすくて、からだの中で「水」がうまく巡らなくなってしまうことがあります。
そうはいっても、水分は摂らなきゃいけないのに、むくむし、胃もチャポチャポするし…
「どうしたらいいのよ〜!」
と、モヤモヤしているあなたにこそ知ってほしい漢方薬があります!
そんな時に頼れる「五苓散(ごれいさん)」

五苓散は、ズバリ「からだの中に余分な水がたまっている人」にぴったりの漢方薬。
暑いのに汗がうまくかけず、体の中に熱がこもってモア〜っとしたり、むくみや重だるさを感じる人におすすめです。
「水はあるんだけど、うまく使えてない」って感じです。

五苓散は、ただ水を出すだけの利尿剤とは違って、からだ全体の水分バランスを整えてくれる水さばきの名人なんです♪
こんな体質の方におすすめ
五苓散が適している人ってどんな人?
水分補給してるのに、口の渇きが取れない
むくみが気になる&トイレが遠い(回数や量が少ない)
頭痛がしたり、頭が重く感じる
胃が重たくて食欲も落ちてる
雨の日や湿度の高い日は体調が悪くなる
「体に水はあるけど、流れていない」タイプの方は、上記のような不調が出やすくなります。
水の巡りにトラブルを抱えやすい方に、五苓散はとても頼もしい味方になります。

ちなみに、私たち日本人は湿度に弱い脾虚(ひきょ)体質の人が多いんです。五苓散は、体力に関係なく使えるので、体の水分調整が苦手なお子さんや高齢の方にも使いやすいのが特徴です。

いろんなシーンで活躍、五苓散の応用力
五苓散は「夏の救世主」として大変有効な漢方薬ですが、他にも活躍の場がたくさんあります。
気圧の変化で体調を崩しやすいときに
二日酔いやお酒の際に
お子さんの急な発熱時
急性の胃腸炎に
水っぽい下痢に
重だるい頭痛に

「救急箱に五苓散」常備しておくと、とても便利で助かる漢方薬です。
「自分に合ってるかも?」と思ったら…
夏のだるさ、むくみ、胃の不調…もし思い当たることがあれば、もしかしたら「水の巡り」を整えるだけで、ぐっと体がラクになるかもしれません。

五苓散はその助けになることが多いですが、他にも「水」の不調に合う漢方薬はいろいろあります。
毎日の不調って実は「夏バテ」や「年のせい」ではなく、体からのサインかもしれません。
「私に合う漢方薬ってどれだろう?」そんなふうに思ったら、どうぞお気軽にご相談くださいね。
あなたのからだに、ちょうどいい漢方薬を、一緒に見つけていきましょう🍀



